体脂肪計のメカニズム
体脂肪計の体脂肪率の測定方法
体脂肪率の測定には主に、
「生体計測による方法(キャリパー法)」、「BIA 生体インピーダンス法」、「DLW法 水中体重秤量法」が挙げられます。
キャリパー法にしてもDLW法にしても水中体重秤量法にしても、簡単に行えるものではありません。
現在、市販されている一般家庭用の体脂肪計(あるいは体組成計)に広く採用されているのは生体インピーダンス法。
これは、体内に非常に微弱な電流を通して、電流の抵抗値(電気抵抗値)を測定し、脂肪量(脂肪の割合)を算出する方法で、
脂肪組織はほとんど電流を通さない一方で水分を多く含む筋肉(約73%が水分)は電流を通しやすい、という性質を利用しています。
つまり、電気抵抗が小さければ体脂肪率が低く、大きければ脂肪率が高いということになります。
体脂肪率は、この電気抵抗のほかに、
体脂肪計に入力された情報(性別・身長・体重・年齢など)を元に回帰方程式によって算出しています。
体脂肪計(あるいは体組成計)から体内に通す電流は人体に影響のでない程度(500μA程度)なので、
妊娠中の女性でも使用することができますが、
ペースメーカーなどの体内機器を体内に装着している場合には使用することはできません。
なお、この方法には、体内の水分量などの測定条件によって測定値が変動しやすい、という弱点があります。
最近の体脂肪計と正しい使い方
最近の体脂肪計は、内蔵脂肪量や基礎代謝量・筋肉量・推定骨量・体水分量 など、
身体の組成について様々な項目を測定する、いわゆる体組成計が売れ筋です。
中には、測定したデータをパソコンでネットワーク管理できるものもあります。
女性専用の体脂肪計や妊婦専用の体脂肪計も発売されました。
未だ市場にはお目見えしていませんが、2004年某メーカーからは、スリッパ型の体脂肪計(体組成計)の発売が発表されています。
さらに色々な機能を備えた体脂肪計(体組成計)が登場してくることが予想されます。
今後ますます体脂肪計から目がはなせません。
体脂肪計の正しい使い方
生体インピーダンス法を採用している体脂肪計では、体内の水分量などの測定条件によって測定値が変動しやすいので、
正しく体脂肪計を使用する際には幾つかの注意事項があります。
■測定するときの姿勢
両手間で計測する体脂肪計であるときは、両足を少し開いて立ち、両手をまっすぐに伸ばして体脂肪計のハンドルを握ります。
肘が曲がっていると、正しく測定できません。
両足間で計測する体脂肪計であるときは、
両太もも・両ひざが接触しないように両足を開いて立ち、両手両足をまっすぐに伸ばします。
太ももやひざがくっついていると、正しく測定できません。
これは、電流が電気抵抗の少ないところを流れようとするためです。
■測定するときの時間
一日のうちで、実際の体脂肪量は変動しませんが、
生体インピーダンス法を採用している体脂肪計の場合は体内の水分量によって測定値が異なってきます。
例えば、朝起床した直後では、(それまで体を横たえていたために)水分が比較的体の中心に集まっています。
この水分は日中活動しているうちに体の下、つまり脚に下りていきます。
このため、同じ体脂肪計を使用していても朝測定した体脂肪率と夜測定した体脂肪率とが異なってくるのです。
一般に、両手間で測定する体脂肪計の場合は午前中に、
両足間で測定する体脂肪計の場合は18〜20時に測定するのがよいと言われていますが、
測定に適した時間はメーカーごとに異なるため、体脂肪計の取扱説明書を確認しましょう。
■測定するときの状態
体内の水分量によって体脂肪率は変動するので、体内が水分不足の状態のときには正確な測定値を得ることはできません。
例えば、激しい運動をした後や、入浴した後、また胃に血液が集中する食直後、またアルコールを摂取した後などです。
食後に測定する場合は食後から3時間以上時間を経過してからにしましょう。
また、むくみ症状や脱水症状を起こしているときや骨粗鬆症の人や発熱中の人は正確に測定することはできません。
■測定するときの服装
両足間で測定する体脂肪計の大半は同時に体重を測定するタイプですから、
裸か裸に近い状態で測定した方がより正確な測定値を得られます。
また足の裏に埃やゴミが付着していたり角質があったり、乾燥していたりすると正確に測定することはできません。
両手間で測定する体脂肪計は体重を自分で入力するので、衣服を着用していても構いません。
ただし、手袋をはめた状態で体脂肪計のハンドルを握ると、正確に測定することはできません。
周期的・継続的に体脂肪率を比較する場合、
同じ条件下(姿勢・時間・直前の生活状況・服装など)で同じ体脂肪計を使用することが望まれます。
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